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2010年5月19日 (水)

実録! 仁義なき単車遍歴!! 横浜侵攻篇 その4 夜中の国道一号線

一ヶ月ぶりの続編です。
前回、GFを購入したところまで書きましたが、今回は納車日の出来事を書きましょう。

いきなりですが、みなさん、国道一号線って知ってますよね
100pxjapanese_national_route_sign_2

東京、日本橋から大阪の梅田新道交差点にいたる全長543kmの一級国道です。

その関東側の、交通の要所として箱根があります。
日本の自動車産業黎明期には、箱根を無事に超えられるかどうかが、車の出来を評価するひとつの指標になっていたりしていたところであり、箱根周辺は昔から一級の観光地でもあります。 

大阪から、関東に引越して来た時からその国道一号線を単車で走って箱根を超えるのことになぜだか使命感がありました。 
おそらく中学ぐらいの時に読んだ「がむしゃら1500キロ by浮谷東次郎」の影響があると思うのですけどね。


そんなこんなで、GF250の納車当日、午後一番にバイクを受け取り、その日はあいにくカプセルホテルのバイトが19:00~翌AM2:00まで入っていたので昼間近所をうろうろしただけで、晩飯をだべてからバイト先に(ちなみに場所は横浜の伊勢佐木町)GF250で向かい、お客があまりこない23時頃までは、カプセルホテルの入口においたGFを見てニンマリし、そしてバイトが忙しい1時を過ぎて一段落ついたときに

ふと、

やっぱり、俺としては、どうしても今晩のうちに箱根を超えねばならない!!

という妙な決意をしてしまったのです。
そんなわけで2時にバイトが終わり、着替えたりして2時半ごろそのまま夜中に箱根に向かったのでした。
伊勢佐木町からなので、鎌倉街道を走り、途中で一国(国道一号線)に入って、箱根に向かいます。
結構飛ばしたのですが、箱根の入り口にたどり着いたのがすでに、3:30過ぎだったと思います。

平日の朝の3:30と言えば、おそらく最も交通量の少ない時間帯で、静かな箱根の山道に若干の恐怖心を抱きつつ箱根湯本を過ぎ、山道へ突入していったのでした。

その恐怖心がスロットルをひねる右手に力を入れせてしまったのと、GFに慣れてきたのもあって、だんだんペースが上がっていき、いい感じで一国を駆け上がっていきます。

その調子の良さに私はノリノリとなってしまい、ここは山間の道であることをすっかり忘れていたのです。
そう山中の道ということは・・・湧き水がつきものなのです。

まだ、箱根の坂も1/3ぐらいのところで、上り右コーナーの出口付近で左から道路を横切るような形で湧き水が流れていて、そこでバイクをバンクさせたまま、まともに突っ込んでしまい敢え無く、スリップダウンしてしまったのです。

そうなのです。
納車日当日(厳密には違うけど)に夜中の箱根で転倒してしまったのです。
今でも忘れない、私の公道初転倒地点はここです。

(よく見ると、ローリング走行禁止って書いてあるぞ! (爆))

(パソコン以外だとたぶんストリートビューになってないと思います。お手数ですがPCでご覧下さい。)

正確には正面に見える「ローリング禁止の横断幕」の出口あたりでコケたんですけど

幸いにも、大してスピードも出してなかったのでヘルメットも傷つかず、Gパンが少し敗れたくらいで身体は問題なしだったのですが、新車を転倒させてしまった事のショックに呆然としてしまいました。

たぶん、一分間もぼーっとしていなかったとは思うのですが、倒れた単車を起こして、スタンドを立てて落ち着くまでの間、車は一台も通らず、あたりは静まり帰って不気味なこと、この上ない状態です。

暗かったのですが、なんとか単車の外傷を調べると、

ブレーキレバー・・小破 (先っちょの丸いところが折れた)
ウインカーレンズ・・中破 (レンズがバラバラ)
バックミラー・・・小破(傷が入った)
グリップエンド・・・小破(キズが入った)
タンク・・・小破 (心は大破 ちょっと凹んだ)
ステップ・・・小破(キズが・・・)
ブレーキペダル・・・小破(ひん曲がった)

って感じで、自走する分には問題なさそうです。

でおもむろにキーをONにして・・
キュルキュルキュル んん! エンジンがかからん
キュルキュルキュル 駄目だ! あたりに静寂が走ります。
もう一回
キュルキュルキュルキュル!  あかん! まったく火がつく気配がないぞ!!!

相変わらず、車は一台も通りません。

ヤバイ 買ったばっかりなのにもう壊してエンジンが掛からなくなった。
どうすりゃいいんだ。 修理費用も無いぞ。 
それにこんなところで助けも呼べないし(当時は携帯なんてなかったんです)
ヤバイ!
 明らかにヤバイ!!
 
さっきから一台も車が通らない。絶対なんか出る!

と単車の事だけでなく、周囲のあまりの不気味さに動揺するばかりです。

でも、ちっとだけ知識のあった当時の私はまず、火が着かないからトラブルは点火系か燃料系だろうと当たりをつけて、まずは点火系を疑い、外しやすい一番外側のプラグをはずして焼け具合を見たのですが、特に問題なし・・じゃあ火花が散ってないのかとプラグを見ながらセルを回すとちゃんと火花は散っています。

んん! なぜエンジンが掛からない・・・・次は燃料系統か・・・
ということで調べ始めます。

まず最初に燃料コックを見たら・・・・・

助かった!
と顔が緩んだのです。

最初に転倒したときに、キャブのフロート室から結構な量のガソリンが道路に流れ出たので、とっさに燃料コックをOFFにしたのを動揺してすっかり忘れていたのでした。 
もう一度、落ち着いて燃料コックをONにして、キャブにガソリンを行き渡らせるために、単車から離れてタバコを一本吸います。 タバコを吸っていると辺りの静寂が身体に染み渡ってきます。
怖ェ~ってちょっと声に出すぐらいな感じです。

エンジン 目を覚ませ!

と念じつつセルを回すと一発で4気筒の雄叫びが上がりました。

コケてから、エンジンがかかるまでの間、今にして思えば30分もかかってないと思うのですが、結局一台も車が通らずじまいで、恐怖感が私を襲ってきます。

それで、キミは箱根を超えたのか?って・・・・・
それは・・・

実は・・・車が一台も通らない不気味さに耐えきれず、転倒地点からUターンして、急いで山を降りて自宅に戻ってしまいました。

そうなんです。 怖くて箱根を超えられなかったんです。 

15歳の浮谷東次郎より、19歳のオレの方が根性なしだったのでした。 

おしまい


次回はこちら

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09 青いころ」カテゴリの記事

コメント

怪我が無かった分、最高におもしろい結末ですね。

今度から箱根通るときは思い出し笑いしそうです。

投稿: iyamateyo | 2010年5月19日 (水) 21:33

そういえば最近、家から箱根に行く道の途中で、雪解け水が道路を川のように流れていて、Buellが揺れたのを思い出しましたよ(アセアセ)
それにしても、箱根越えって一大イベントだったんですねぇ!箱根新道の路肩にあるブレーキ故障時の避難場所も結構使った人がいるんでしょうか?

投稿: ジョン吉 | 2010年5月19日 (水) 21:53

なんと、納車当日に転倒とは・・・
私だったら発狂してしまいそうですが、冷静に燃料コックをオフにして復帰できたのは峠を越えるよりもすごいことだと思いますよ~!

投稿: ビューエル始めました。 | 2010年5月19日 (水) 22:39

みなさんへ・・・出張中の為、返事が遅れました。申し訳ない。(またまた北海道)

iyamateyoさん 
あんまり、パンチの効いたオチでは無かったですが、楽しんでいただけたら幸いです。

ジョン吉さん
湧き水には気を付けましょう。(千葉も多い)
私の知り合いはコーナー入口の湧き水で意図しない進入スライド(笑)を決めておりました。

ビューエル始めました。さん
発狂というよりは、落ち込みましたね・・・家に帰ってから
箱根湯本あたりまでは完全に恐怖心の方が強かったです。

投稿: yamaton | 2010年5月20日 (木) 19:36

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